薄く削った竹ひごを編んだ竹細工（籃胎）に漆を塗っては研ぎを繰り返し、手間暇かけて作られる籃胎漆器。今では、職人さんが減少して国産品は、入手が困難になってきています。 　古くは、中国の戦国時代、漢の時代からある漆器で、丈夫で軽く変形が少ないと云われています。 　日本にもその技法の基礎は、縄文時代には伝わっており、江戸時代には、高松藩や久留米藩で盛んに作られました。 　大分県別府市でも久留米から移り住んだ漆器職人が起こした斉藤籃胎漆器によって大正時代から漆器が作られていましたが、平成23年に途絶えてしまいました。 　本品は、その斉藤籃胎漆器の作品で、今では状態の良いものはとても稀少で、大分県立美術館の収蔵品にもなっています。 　　 サイズ 直径　約30㎝ 高さ　約2㎝ 重さ　約220㌘