新潟県柏崎市出身の漆家、内田宗寛〈1883~1984〉の高台寺蒔絵手桶の水指です。内田宗寛は柏竹庵と号し活動していた塗師で、黒塗に独自の美学を持ち評価されていました。現在でも人気は高いものがあります。1941年に漆技術保存資格者に認定され、1970年には優秀漆工技術者、漆工功労者として日本漆工協会から表彰されています。箱書にも漆匠と書かれています。出品させて頂いた作品は、その黒塗が際立つ佳品かと思います。その黒塗に、丁寧に高台寺蒔絵が描かれ、内田宗寛の世界が演出されています。40年少し前に、付き合いのあった産出し屋さんから買い求めました。お茶をかじりかけていた時分です。お茶はものにならず、使わずじまいでしまっていました。共箱は経年による汚れがありますが、水指は来たときから使用感は余り感じませんでした。今もコンディションは良く、目立った汚れや傷はないかと思います。黒なので、埃が直ぐ目立ってしまいます。素人の見立て故に、見落とし等あるかもしれませんが、なにぶん古いものです、御理解下さい。今回断捨離の為、出品させて頂きます。大きさは、取っ手迄の高さ 約２３.５cm桶の高さ 約１６cm口径は 約２１cm重さ 約８３０gとなっています。